【過去日記】研究室の大抽選会

皆さんは、何か物事を決めるときにはどのような方法を用いるでしょうか。

たとえば学生時代に1度は経験したことがあるであろう、クラス委員長を決める会議。これだと、立候補でだいたい決まっていたと思います。立候補も物事を決める方法のひとつです。

ほかには、営業の成績だ、一夜のセックスの回数だ、はたまたベイブレードで勝ったほうに決定権が渡されるなど物事の決め方は人それぞれ多岐にわたると思いますが、経験則上、多数決とじゃんけんが多いと思うし、たぶん皆さんもそうだと思います。

国会だと多数決なわけだし、じゃんけんもwiki情報だと世界的に普及が進んでいるようなので、これらは鉄板ですね。

では他にはどのような方法があるでしょうか? たとえばーーー

僕の所属する研究室は1週間に1度、卒業論文の進捗報告会なるものがありまして、1週間の成果を教授に耳打ちするわけです。はっきり言って、ほとんど何もやっていないのですが、さすがに何もやっていないと報告するわけにもいかないので、表面だけ取り繕っておきました。他のメンバーは10分とか15分とか教授と言葉のキャッチボールを行ってどういう進捗なのか説明しているのですが、僕だけ10秒で終わった。

僕:「今週はサイトマップ作りました、これです」

ーー(紙に書いたものを渡す)

教:「うん、なるほど。これはどういうことだっけ?」

僕:「それは○○で、○○です」

教:「なるほど、引き続きがんばってね」

ーー報告終了ーー

ふー、僕って優秀ってことかな。それとも完全に見放されたかな。ちなみにこの事だけに毎週、往復2時間半かけて学校に行っています。さらに言うと、半年で60~70万円の授業料払ってます。震えた。

まあ僕の卒業研究はどうでもいいのです。その日の報告会も平穏に終わるはずでした。しかし、一寸先は闇というように、悪夢は突然やってくるのです。

「卒業パーティー実行委員会のメンバーを決めます」

何をトチ狂ったのか教授が突然こんなことを言ってきました。卒業パーティーってあれだろ、海外だとプロムって言われるリア充どもの巣窟で、実行委員もリア充の権化がやるあれだろ。

あいにく僕はリア充ではないので、きっとなんだかんだで誰かが立候補してくれるだろうと高をくくっていましたが、なんか誰もやらないの。そりゃ僕は違いますけど、研究室にはもちろんリア充がおります。僕の場合は「どとこい」って恋愛シミュレーションゲームやって女の子と戯れるのが関の山。でもこの「どとこい」ってのは、恋愛シミュレーションゲームとは何たるかをわきまえている。恋愛シミュレーションってのは付き合うまでの男女の心の葛藤が魅力的なわけで、お互いの気持ちがはっきりした後、つまり付き合いだした後までダラダラシミュレーションしていくのはどうかと僕は常々感じておりまして・・・。

話がそれましたけど。研究室に配属されて早1年ちょっとですが、メンバーが楽しそうに談笑している中でスマホchromeのタブを開いては閉じ、開いては閉じ、を繰り返す事しかできないほど馴染めていない僕は、リア充の権化が立候補しろよって無言の圧をかける、というか、とりあえず誰でもいいから僕以外の誰か立候補しろよ、と心の中で切に願うことしかできませんでした。

でも、こういうときに馴染めてない奴の唯一のメリットが、

「てかさ、誰もやる奴いないなら、お前やればいいんじゃね?」

「そうだよ! チョメチョメ君なら社交性もあるし、適任だよ!」

「いやいや、それ言ったらお前のほうが、大手から内定出てるわけだし、適任じゃん」

とまあ、こんな会話に参加することも、標的になることもないのです。この日ばかりはボッチで助かったぜ。

僕の経験則上、こういう会話が始まったら最終的にリア充がやるんだよ。うんうん。

それで、僕の予想通りに上記のような会話が繰り広げられたわけで、この研究室は僕の手の中で踊らされている、ふはははははは! とか大魔王みたいに心の中で高笑いしていたのですが、なんかちょっとおかしい。なかなか立候補者が現れない。

そうそう、立候補で思い出したのですが、小学校のころなんかのグループの班長だかを決める話し合いで、おバカな女子生徒が「立候補」のことを「ゲッコウホ」って言っていたのを思い出した。そのおバカな女子生徒は中学に上がると見事なロリ巨乳に成長しており興奮した。うん、全然関係ない。

でも、なかなか立候補者が現れないからといって、僕が標的にされる心配なまずないので静かに嵐が過ぎ去るのを、chromeのタブを開いては閉じてを繰り返して待っていたら、業を煮やした教授が、ついに口を開いた。

「では、あみだくじで決めましょう」

これには棍棒で後頭部を殴りつけられたかのような衝撃を受けた。

だって考えても見てくださいよ。じゃんけんだとかクジだとかだと、みな公平な確率が与えられてしまうのです。それがいいところでもありますが、最悪になりうることもあるのです。ちなみに僕はこの手の決め方にめっぽう弱くて、大体僕で落ち着くのです。昔はあまりにも僕ばかり損な役回りをさせられるので、こいつら全員グルで僕のことを嵌めてるのではないかと疑い、人間不信に陥ったほどです。そうか、僕に友達がいない、誰も信用できない原点はじゃんけんにあったのか。なんと邪悪な儀式なんだ、くっそ!

よく電車に乗っているジジぃが暇つぶしにクロスワードパズルやる感覚で教授が適当に線を引き、「はいみんな決めて」って放り投げる。どこまでも面倒くさそうだ。そんなに面倒くさいならやめちまえばいいのに。だって良く考えても見てくださいよ。卒業パーティーつったって、友達なら勝手に卒業旅行行くだろうし、情報技術が発達した今、遠方に引っ越しても簡単に連絡が取れる時代なのです。

わざわざパーティーなんか開かなくても友達いる奴は仲良くするんだよ。こういう卒業パーティーって僕らのような人種からしたらありがた迷惑なんだよ。察してくれよ。

僕がそのような感じで憤りを感じている間に、他のメンバーは続々と名前を記入していました。完全に出遅れた。お察しのとおり、僕は残り物ですよ。

これはまた嵌められた、結局僕がやることになるんだ、と半ば諦めていたらなんかどうにも今日の報告会を欠席した人で落ち着いた。

もちろんみんな大人なので、厳選なる結果、一切の不正なしで決まったので欠席したメンバーが選ばれたのは本当に偶然なのですが、いやー本気で助かった。本気と書いてマジ。この手の決め方で選ばれなかったのは初めてじゃないのかってくらいに喜んでしまいまして、普段おとなしい僕が本気で喜んでいるものだから、心なしかみんな引いてた。みんな大人だからドン引きとか顔に出さないんだけど、人の顔色伺って生きてきた僕にはわかる。わかるんだ。

ちなみに選ばれた人は激オコぷんぷん丸でした。